タバコの煙はアレルギー性鼻炎の症状を悪化させる原因になる!

タバコの煙はアレルギー性鼻炎を悪化させる!

タバコは、肺がんや喉頭がんなどのがんのリスクだけでなく、生活習慣病のリスクにもなるといわれていますが、アレルギー性鼻炎にも悪い影響を与えます。

タバコの煙は粘膜を荒らしてしまうので、長く吸い続けると粘膜は炎症を起こしてしまいます。

鼻の粘膜の細胞には「線毛」という毛が生えていて、鼻に侵入した異物を外に出す役割があります。

タバコの煙は、この線毛の働きを弱めてしまい、異物や花粉を排除する働きが低下してしまうのです。

さらにニコチンは血行を悪くさせてしまうため、鼻炎が悪化してしまいます。

喫煙している人はタバコをやめるのがいちばんの選択肢ですが、やめられない場合には、タバコの本数を減らしたり、喫煙所にいる時間を短くするといったことも1つの方法です。

タバコの副流煙が危険!アレルギー性鼻炎悪化の原因に

タバコの煙は、喫煙者がフィルターを通して吸う「主流煙」と吐き出した時の「呼出煙」、火のついたタバコの先端から出る「副流煙」があります。

タバコを吸う人の周囲の人が、この「呼出煙」と「副流煙」になりますが、この副流煙は、フィルターを通さない分、主流煙よりも有害物質を多く含みます。

このタバコの煙にはニコチン、タール、一酸化窒素、シアン化合物など4,000種類以上の化学物質を含み、そのうち有害物質は200種類以上、発がん性物質の疑いがあるとされるものが約60種類と言われています。

たとえば、ニコチンは主流煙の2.8倍、タールは3.4倍多く含まれています。

主流煙は酸性ですが、副流煙はアルカリ性のため、目や鼻の粘膜を刺激します。

ですので、前述したような粘膜の炎症や線毛の働きを弱めたり、血行を悪くさせてしまうといったことが副流煙でも十分に起こりうるので、アレルギー性鼻炎を悪化させてしまう原因となるのです。

タバコアレルギー(化学物質過敏症)の症状は鼻水、吐き気、動悸などいろいろ!

タバコの副流煙に含まれる化学物質が原因となって、非喫煙者がアレルギー症状を引き起こす「化学物質過敏症」というものです。

症状は個人差がありますが、のどや鼻の粘膜への刺激で鼻水が止まらなかったり、息切れや咳き込み、呼吸困難などの呼吸器系の症状が多く見られます。

他にも吐き気や頭痛、動悸やめまいなどの症状が出る場合もあります。

これらの症状が重なって出ることもあります。

直接タバコの煙を吸わなくても、喫煙者の衣類などに付着している化学物質が原因で起こる場合があるので、気づかないまま放置してしまっている方も多いようです。

次に、タバコアレルギーと受動喫煙症、化学物質過敏症との関連についてお話しいたします。

タバコアレルギーと受動喫煙症の症状と診断

受動喫煙症とは、他人のタバコの煙を吸わされること(受動喫煙)によって起こる健康被害のことをいいます。

このような過敏性疾患は、タバコの煙を含む化学物質に繰り返し曝露されることによって発症します。

タバコの煙には4000種類以上の化学物質が混じっており、職場や家庭で長時間、また、長期間曝露されるため過敏性疾患を発症するきっかけになりやすいのです。

受動喫煙症には分類と診断基準があり、非喫煙者で受動喫煙の機会のないレベル0から、重症受動喫煙といわれるレベル5まであります。

症状がある場合には、レベル3以上となりますが、レベル3は急性受動喫煙症となり、タバコの煙を吸うとめまいや吐き気、倦怠感、鼻炎、流涙、咳、頭痛、うつ症状などの症状が出現し、タバコの煙を吸わないと症状が消失・改善する段階です。

レベル4になると、上記の急性受動喫煙症を繰り返しているうちに、症状や疾患が持続するようになった慢性受動喫煙症といわれます。

いわゆるタバコアレルギーや化学物質過敏症、アトピー性皮膚炎、副鼻腔炎、乳幼児の食物アレルギーなどが症状・疾患として関係してきます。

またレベル4になると「タバコ臭」でも症状が起こるひともいます。喫煙者の衣服や毛髪、口腔や気管支に付着した「残留タバコ成分」によるものです。

また、受動喫煙症から化学物質過敏症(CS)へ悪化する方もおり、そうなるとタバコの煙だけでなく、あらゆる化学物質に反応するようになってしまいます。

日本禁煙学会と日本禁煙推進医師歯科医師連盟の受動喫煙の診断基準委員会が連盟で提案した疾患の概念のため、まだまだ診断ができる医療機関は多くありません。

診断可能な医療機関
http://www.jstc.or.jp/modules/diagnosis/index.php?content_id=4

親の喫煙と子供のアレルギー症状の深い関係とは

副流煙は子供には大人以上に悪影響があります。

子供が乳児期に受動喫煙があると、4歳以後で食物アレルギー性鼻炎や湿疹になるリスクが高くなるという報告があります。

近年、アレルギーをもつ子供たちが増えていますが、受動喫煙は気管支喘息やアレルギー性鼻炎、食物アレルギーを悪化させるというデータも出ています。

少なくとも、子供の近くでは絶対に喫煙してはいけませんし、子供が入る可能性のある部屋や車の中での喫煙も、壁紙や布などにタバコの有害物質が付着し、長期間揮発することがわかっています。

この揮発する成分を「残留タバコ成分(サードハンド・スモーク)」といいます。

換気扇の下でタバコを吸うこともあまり意味はありませんし、屋外でたばこを吸っても室内喫煙と比べて、その害が約30%軽減されるだけという実験結果も出ています。

さらに、喫煙者の親の髪の毛や衣服などにも有害物質が付着しているため、子供を抱っこしたり、触れ合ったりする時に影響を与えてしまうのです。

タバコの煙が引き起こす健康被害から子供たちを守るためには、親として禁煙することが第一選択となります。

すぐに禁煙が難しい場合には、電子タバコにも有害物質は含まれていますが、上手に電子タバコを活用しながら、緩やかに禁煙することもお勧めです。

子供の健康を守るためにも、禁煙について考えてみましょう。

公共施設の禁煙義務化!飲食店は原則禁煙に!

近年は会社の分煙化が進み、以前と比べると受動喫煙にさらされる機会は減っているのを感じます。

そんな中でも、受動喫煙が気になるのはやはり飲食店でしょう。

禁煙にしている飲食店も増えてきてはいるものの、まだまだ少なく、苦痛を感じている方も多いのではないでしょうか。

厚生労働省は2020年東京五輪・パラリンピックに向けた受動喫煙防止対策として、飲食店は分煙以上にすることを義務付けた対策案を公表しました。

最大の争点は、飲食店の建物内を完全禁煙にするかどうかです。

それに関しては、30平方メートル、つまり約9坪以下のバーやスナックは、換気条件が整えば喫煙でもOK。しかし、小規模の焼き鳥屋や居酒屋、ラーメン屋も原則禁煙(禁煙室設置義務)とする案も出ているようです。

飲食店業界からは反対もあるようですが、喫煙率は19.3%まで下がってきました。

実際に、
「思い切って店内を完全禁煙にしたところ、タバコの煙がなくなったことで新たなお客さんが増え、売り上げが以前よりも伸びている。」
という飲食店の声もあります。

タバコの副流煙でアレルギー性鼻炎の症状が悪化してしまう方には嬉しい流れですね。

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