アレルギー性鼻炎に使われる点鼻薬の市販薬と処方薬の違いと効果

アレルギー性鼻炎に使う点鼻薬の種類

花粉症などアレルギー性鼻炎に使う点鼻薬には、2種類あります。

  • ステロイド
  • 血管収縮薬

ステロイドの点鼻薬は、服薬し続けることで、鼻の粘膜で起こる炎症を抑える効果があります。

血管収縮薬の点鼻薬は、市販薬に多く、鼻づまりを一時的に解消させる効果があり、症状を改善させる速効性もあるため、鼻づまりのひどい時に使用します。

アレルギー性鼻炎に使うステロイドの点鼻薬は安全なの?

ステロイドと聞くと副作用の多く安全性が疑問と心配される方もいるかもしれません。

確かに、ステロイド内服薬や注射薬として長期間使用すると、副作用が出てくることがあります。ですが、点鼻薬に関しては、正しい使用方法に添って使えばとても安全な薬です。

点鼻薬に使われているステロイドの量は比較的少なく、鼻の粘膜に直接働いて炎症を抑える働きをするため、体内には吸収されにくく、吸収されてもすぐに分解されるからです。

このため、1年以上連続して使っても全身的な副作用は少なく、効果が出やすいといわれています。

内服薬は体の内側から効く薬ですが、点鼻薬は体の外側から直接鼻に効く薬です。鼻の粘膜のむくみをとって、鼻の通りをよくする働きがあります。

鼻噴霧用のステロイド薬の特徴

現在のアレルギー性鼻炎の薬の中では、症状が改善する効果が高い薬といわれています。炎症を抑える作用があります。

約1〜2日で効果が見られ、長期的に使用することで改善率が上がってきます。

  1. 効果は強い。
  2. 効果の発現は約1〜2日。
  3. 副作用は少ない。
  4. 鼻アレルギーの3症状(くしゃみ・鼻水・鼻づまり)に等しく効果がある。
  5. 投与部位のみ効果がある。

(参考:鼻アレルギー診療ガイドライン2016)

また、ステロイドの点鼻薬は、症状がひどくなってからではなく、初期の軽い症状のうちから使うことが勧められています。

ステロイドの点鼻薬の比較

ナゾネックス点鼻液

ナゾネックスは2008年に発売されたステロイド点鼻薬です。

初めて使う時のみ空打ち(10回くらい)を行い、液が霧状になることを確認してから使用します。

1日1回、片鼻2噴霧ずつ使用します。

副作用はほとんどありませんが、鼻の刺激感やかゆみ、乾燥感を感じることがあります。また、喉に薬液が回ってしまうことで、喉の刺激感や違和感を感じることもあります。

アラミスト点鼻液

点鼻ステロイド薬です。1日1回、左右2回ずつ噴霧します。

粘り気のある混濁液で、よく振ることでサラサラの液体になるので、使う前にはしっかり振ってください。

副作用は以下のとおりです。(グラクソ・スミスクライン株式会社より)

鼻噴霧用ステロイド薬は鼻腔に直接用いるため、全身性の副作用はおこりにくいと考えられます。鼻に限られた副作用(鼻出血など)がでることがありますが、使用をやめるとよくなります。臨床試験(国内3試験結果の集計)では、2%未満の副作用として、血中コルチゾール減少、白血球数増加、鼻出血などが報告されています。飲み薬によく見られる眠気やだるさなどはありません。

エリザス点鼻粉末

こちらもステロイド点鼻薬ですが、エリザスは粉末製剤であることが特徴です。

また、無味・無臭で防腐剤を使用していないので、噴霧時の鼻への刺激がほとんどなく、液だれの心配などがありません。

アレルギー性鼻炎の時に薬局で買える市販薬〜血管収縮薬の連日使用に注意!〜

市販の点鼻薬の多くは血管収縮薬です。また、一部の病院で処方される点鼻薬の中にも血管収縮剤の点鼻薬もあります。

血管収縮薬は速効性があって、鼻にスプレーするとすぐに鼻の通りがよくなるので、使っている方も多いと思います。

鼻づまりは、鼻の粘膜にあるたくさんの毛細血管に血液が過剰に溜まって粘膜が腫れ、鼻水の量も増えるために起こります。血管収縮剤の点鼻薬を使用すると、血管が収縮して粘膜の腫れが解消されるため、鼻づまりが緩和・解消されるのです。

ですが、速効性があるからといって、毎日連続して長期間使っていると、だんだん効かなくなり、使用前よりも血管が広がって粘膜が腫れてきてしまい、余計鼻づまりがひどくなってしまいます。

これを薬剤性鼻炎といいます。

市販薬(血管収縮薬)を1日に何度も、また10日以上続けて使用するようなことがあれば、市販薬ではなく、必ず耳鼻咽喉科を受診して処方してもらいましょう。

病院では、鼻の粘膜の腫れが強く鼻づまりの症状が強い場合や、ステロイドの点鼻薬が鼻の粘膜全体に行き渡ることを目的に、ステロイドの点鼻薬の前に血管収縮薬の点鼻薬を使用することを勧められることもあります。

正しい点鼻薬の使い方

  • 点鼻薬を使用する前に、鼻をかんで鼻の粘膜をきれいにしておきましょう。
  • 薬によって、よく振る、振らないといった指示がありますので、その指示に従います。
  • 頭をうつむき気味にして、片方の鼻の穴を塞ぎ、薬の容器の先を立ててもう片方の鼻の穴に入れます。この時、できるだけ容器の先端が鼻に触れないようにしましょう。
  • 鼻で軽く吸いながら噴霧します。鼻の上部に向けて噴霧するようにしましょう。
  • もう片方の鼻にも同じようにおこないます。
  • 薬を入れた後は、鼻の奥まで薬が行き渡るように、数秒間上を向いてゆっくり鼻呼吸をしましょう。
  • 容器の先端をティッシュなどでよく拭いてからキャップをしましょう。

ステロイドの点鼻薬は、毎日継続して使うことで効果を得ることができます。

主治医に指示された期間は、症状の重い、軽いにかかわらず、毎日継続して使用してください。

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